
行政書士有明国際法務事務所(神奈川県行政書士会会員 第3467号)
(東京入国管理局届出済申請取次行政書士)
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<<PROLOGUE>>
以前、私が法律専門学校の専任講師として民法を教えていた時の話です。
講義が終わって帰ろうとする私のところへ、ある男子学生が緊張した面持ちでやって来ました。
「何か質問?」と私が尋ねると、彼は聞き取れないくらいのか細い声で・・・
「先生、ちょっと相談にのってもらいたいことがあるんですが・・・」と切り出しました。
「ああそう!?進路か何かのこと?じゃあ、そこへ座って・・・」と教室の片隅の椅子を私が指差すと、
彼は「いえ、もっと個人的なことなんで、できればどこか外でお話したいのですが・・・。
先生お時間ありますか?」と深刻そうな顔で言いました。
そこで私たちは駅前のコーヒーショップへ行き、話を始めました。
彼の相談の内容は、要約すると以下のようなものでした。
『4年ほど前に彼が住んでいたアパートへ訪問販売の女性がやってきて、
約25万円の英会話学習教材セットを割賦販売契約で購入した。
教材はほとんど使うこともなく、直後に購入したことを後悔したが返済額は月々7000円くらいで
当時はアルバイトもしていたので何とか返済できると思い、
解約・返品などは特に考えず、最初の半年くらいは毎月返済していた。
しかし、その後アルバイトを辞めたため収入が減り1回、2回と返済を怠るうちに
ますます返済が苦しくなってきて結局払わなくなってしまった。
その後まもなくそのアパートから引越し、返済のこともそのままにしてしまい、
まったく忘れていたのだが、最近になって聞いたこともない会社から突然手紙が来て、
残金に遅延利息も含めて約30万円をすぐに支払えとの内容だった。
とてもそんなお金は持ってないし、ただでさえ高い授業料と生活費の仕送りの負担をかけている
両親に払ってくれなどとは言えないが、払わないと裁判も含めて法的手続きをとると書いてあるので、
何とかしないと大変なことになる。しかし、どうしたらいいのか分からないし、
誰に相談したらいいかも分からなかったので、先生なら何か対処の仕方を教えてくれるかもしれないと思い相談した…。』
その後私が契約当時の状況などを彼に尋ねたところ・・・
販売の女性には何度も断ったが、ニコニコしながら1時間以上も粘られて根負けしてしまったこと、
契約書はどこにいったか分からず、商品もその後友人にあげてしまい手元にはないこと、
契約の時訪問販売の女性は「学校からの紹介で来た」と言っていたが、
学校側はそんな会社に学生を紹介したりしていないとのこと、
引っ越して請求書が来なくなってから3年以上経っていること、
などが分かりました。
本来なら弁護士にでも相談するような問題だと彼も思っていたようですが、弁護士の知り合いなどいないし、
仮に弁護士に頼むとしてもいくら費用がかかるか分からないので、困ってしまい私のところへ相談に来たのでした。
この件の債務額は約30万円です。
仮に弁護士に依頼すれば最低でも債務額と同じくらいの報酬を請求されるでしょう。
もしくは訴額が低すぎて相手にしてもらえないかです。
もっとも、良心的な弁護士であれば5万円くらいで内容証明作成を引き受けてくれるかもしれません。
私は、契約時の状況から判断してちょっと悪質な訪問販売だと考え、詐欺による取消と消滅時効の援用による
原債権の不存在を主張する内容証明郵便を彼の名前で作成して郵送しました。
おそらく請求してきた会社は債権回収を業務とする会社で、教材販売会社からかなり安く債権を買い取ったと思われ、
訴訟費用の面を考えると訴えの提起まではしてこないだろうと考えたからです。
幸いにも、彼はその後この件で請求をされることもなくなり、就職も決まって笑顔で卒業していきました。
しかし、私には随分と考えさせられた事件でした。
というのも、彼は私の教え子ですから当然法律を学んでいた学生なのです。
にもかかわらず、このような法的トラブルに対して何の対応もできなかったのです。
もちろん、法律を学んだことがあるからといって、誰もがすぐに実務能力を身に付けられるものではありませんが、
もう少し法的な判断ができなかっただろうか。
そして同時に、法律学をかじった者でさえこのような対応しかできないのでは、
一般の人たちはもっと法的に無防備ではないかと感じました。
さらにその後も、これと似たような債務請求の相談や相続の相談などを何度も受けるにつけ、
世の中の多くの人が「相談する相手すらいない法的弱者」であるという現実を肌で感じ取りました。
『もっと気軽に相談できる相手に自分がなれれば・・・。』
私が現在の仕事を始めた原点はこのようなところにあるのです。
ちなみに、『有明』という事務所名は、夜明け前の空に浮かぶ「有明の月」に由来するものです。
困難な状況にあって独りで悩んでいる方の前途を照らす、そんな存在になりたいという思いを込めて命名しました。

【代表者略歴】
松 本 康 二 (まつもとこうじ)
昭和33年 熊本市生まれ
昭和52年 熊本県立済々黌高校卒業
昭和53年 西ドイツGoethe Institut留学
昭和57年 中央大学法学部卒業
平成5年度 行政書士試験合格
都内の法律専門学校にて専任講師として民法・会社法等の講義、各種国家試験の受験指導などを担当した後、
大手建設会社・不動産会社にて土地有効活用企画、住宅用地分譲事業・借地権整理業務などを担当。
保有資格:行政書士 不動産コンサルティング技能登録者 宅地建物取引主任者 ファイナンシャルプランナー
所属団体:神奈川県中小企業家同友会 横浜商工会議所 遺言相続神奈川センター(専務理事)
特定非営利活動法人遺言NPO(理事・事務局長) NPO法人神奈川成年後見サポートセンター
中央大学行政書士白門会
趣 味:Climbing(丹沢・穂高) Motorcycle(ヤマハXS650E) Guitar(MartinD-35) Rock'n Roll Music(E.YAZAWA)
Soccer(鹿島アントラーズ&ロアッソ熊本)
座有銘:『敬天愛人』
【経営理念】 すべての個人の尊重
【経営綱領】 公明正大 礼節謙譲 価値創出
【経営目的】 リーガル・サービスの提供を通じて、
個人の尊厳並びに心身・財産の安寧を確保し、
以て社会の福祉向上に寄与すること
≪事務所所在≫←クリックすると案内図が出ます
〒220-0023
神奈川県横浜市西区平沼1丁目19番18号 トップルーム横浜613号
電 話 045-489-5637 FAX 045-489-5638
E-mail:mail@ariake-legal.com
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